セブンシーズ通信 2020年7月16日号 鈴木信宏

コロナがMMT理論を正当化する。
その副作用は?さらなるバブルが起きる!?

皆さんこんにちは!いま、金融状況では信じがたいことが起きている。完全にファンダメンタルズを無視した株価。コロナバブルだ!
ここ数年で注目を集めている「現代貨幣理論」(Modern Monetary Theory)。「政府が自国通貨で支出する金額には際限はなく、財政赤字や国債残高は気にしない!じゃぶじゃぶ国債を発行して借金して、お金を回して景気をよくしよう!」というのがコンセプトの経済理論だ。以前もMMTについては会員の皆さんに案内している。MMTは税収がなくても、紙幣はいくらでも刷れるから際限なく予算を使いましょう!という、理論。
多くの経済学者が暴論と否定しているMMT理論。腹立たしいことにも、コロナがこのMMTのただしさを証明しつつある。

3月から世界中の中央銀行はとてつもない巨額の現金をばらまいた。現金を市場にばらまくことで、結果的に銀行を中心に株式市場にまでお金が回り、金融市場を守ることに成功した。それは、被害を最小化するレベルはなく、パンデミック前の株価水準を超えるほどに。日米を筆頭に多くの先進国の株価はパンデミック発言前の株価まで戻っている。
この株式市場のコロナバブルはMMTの正しさを示す短期的な結果の一つだろう。
 私は、コロナに人間が勝つことを信じて疑わないし、期待しているし、祈っている。
しかし、その半面では
「MMTはパンドラの箱を開けてしまったのだ!量的金融緩和のシャブ付けだ!ドーピングだ!世界中の中央銀行は中途半端に止められない政策に手を付けてしまった。」と感じている。
今回の世界的な超異次元金融緩和はWITHコロナでは功を奏しても、アフターコロナで後遺症がどうなるのか?天才経済学者たちも予測できていないのだから…。

推測
1 ワクチンができるタイミング次第では、スーパー株価上昇が起きる!同時に、消費抑制の反動で極端な消費増加がはじまり未曽有のバブルがはじまる。
2 株価上昇のあとに、急激な金利上昇とハイパーインフレが発生。急激な物価上昇で景気悪化。世界的な貧富差が広がり、同時に税率が上がり生活苦が世界に広がる。
3 金融緩和を中途半端にやめて、結果として金融市場も崩壊。世界恐慌を超える空前絶後のクラッシュとなる。

皆さんは、どんなアフターコロナを予想しますか?

世界の株価上昇

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