エスペランサ通信 2019年5月20日号 鈴木信宏

【今週の見出し】

  • 磯貝清明氏の仮想通貨EAプロジェクト始動
  • 磯貝清明氏のFXシグナル売買プロジェクトが始動
  • MMTとは・・・?すなわちバラマキ政策の究極!本当に効くのか?

 

≪磯貝プロジェクト 進んでいます≫

 

磯貝清明氏とのプロジェクトが着々と進んでいます。

彼の能力はすこぶる高く、投資対象はFXにとどまらず、仮想通貨やフィリピン株にまで広がり始めています。

結局、つきあっている我々も便乗して複数のプログラムが完成間近に!

  • 仮想通貨FX用のEA 2)FXのようのシグナル 3)FX用の磯貝氏のMAM

 

指定の証券会社もきまって金融庁に助言登録も申請がほぼ終わったので会員の皆様にも近日中にお披露目できそうですよ。

 

楽しみにしててください。

 

◆MMTとは?

先週の米中貿易戦争ニュースの延長でなぜかMMTの話になったので続きです。

MMT(ニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン教授が1990年から提唱している現代貨幣理論(Modern Monetary Theory[モダン・マネタリー・セオリー])の頭文字を取っている。

 

物理的にも「独自の貨幣を持つ国はいくら借金しても財政破綻しない」という、これまでの経済学者が怒り出しそうな理論なのだが、一理ある点も。

 

誤解を恐れずに簡潔にいうと、「超財政赤字なんて気にするな!借金しまくってインフレを起こせ!」といった主張なのだ。

安倍政権下で一向にデフレが改善されない日本にとってこの主張は魅力的に映っているようだ。信用不安につながって金融市場が混乱するはず。そんな馬鹿げた理論だと一蹴されそうな金融理論なのだが、0%金利で世界最大の債券発行国日本はしらずしらずのうちに実態としてMMT理論が恒常化していると思われる?

 

果たしてこの究極のバラマキ理論は、日本を救う切り札か? それとも単なる妄想?

 

■「0%金利」と恒常的な金融緩和がつづく「財政出動」

 

昨年末時点での日本政府の債務はついに1100兆円を突破し、対GDP比で約230%超という世界最大の借金を記録した。

 

安倍政権は当初の予定どおり、今年10月に消費税を10%に引き上げる方針だが、最終的な目標である「プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化」には、即効薬にはならず、数値的には微々たる改善だ。

OECD(経済協力開発機構)のグリア事務総長は、日本の消費税率について「将来的に20~26%まで引き上げる必要がある」と発言。まじめに、日本の財政状況に厳しい見方を示した。他国から指摘されるのは恥ずかしい限り。要は危機的なレベルで破綻しつつあるといっているのだ。

 

消費税が20%になれば、対GDP比で個人家計支出が56%の日本であれば、大幅に国債発行額を減額できる。私の推計では債権額を10年程度で230%→100%以下へと健全化できる。(100%でもトップ5の債務国は変わらないけどね)

でも、もし20%に消費税があがったら……ふざけんな!!と言いたくなるだろうし、一般国民に限らず与党野党を問わず反乱がおきるレベルだろう。

 

ところが、とんでもなく楽観的な理論が流行りだしたので安倍総理が食いついらしい!?

そうそれがMMTなのだ!

 

4月1日、新たな政治団体「れいわ新選組」を立ち上げた山本太郎参議院議員もそのひとりだ。

「財政赤字はいくら拡大しても大丈夫。がんがん政府は国債を発行して、積極的な財政出動をするべし!」

 

山本氏が打ち出した政策は消費税廃止。奨学金返済免除。時給1500円の最低賃金保証、公務員の増加、公共事業の拡大など、これまでの経済学から思慮すれば異端中の異端。「財源はいったいどうするんだ!」と首をかしげたくなる政策案ばかり。

でも、もし本当にMMTがただしい金融理論だとすればだが、山本氏の秘策?が日本を救うかもしれないのです。

 

バブル崩壊後で最大の転換点がくるかもしれないぞ!?

 

頻繁にアセアンに訪れる私は、この施策に一部共感を感じてます。(一部ね)

ケチケチせずに「貯蓄をつかいまくれ!」「カネがなければ、国債発行して借金すればいいのだ!」と開き直って本当に有効な政策にドカーンとガンガン投資してみることが日本には必要なのかもしれない。

なぜか?というと、世界最大の金遣いが荒い国であるフィリピンをみていると、まさに個人レベルでMMTが実践されているからだ。

給料はもらう前に使ってしまう。借金はあたりまえ。会社の上司や友達から借りて旅行やほしいものを買ってしまう。そもそも人としてどうよ?と目を疑うことばかりなのだ。

私のフィリピン法人では月に2回も給料を支払っているのに、社員の7割は毎月のように「ボス金出しな!金がないんだよ!彼女と旅行にいくからな」といって脅してくるのです。(極端ですが基本的に実話)

 

このような国民性?もあって、その結果として内需拡大して経済が発展しているのだ。

これは本当です。やばいですこの国。借金にビビらない。宵越しの金を持たないことが当たり前。

消費しまくることで内需拡大と7%の経済成長を継続しているのです。まじめに、実直にこつこつと貯蓄して経済成長した日本人にとってはあり得ない感覚。

しかしながら、、、

「金は天下の回り物」とはよく言ったもので、血の流れをよくするためにもバラマキだけでなく貯蓄ばかり考える国民意識の変革を起こすことが必須。マネーサプライを高めるには消費が一番!

今の日本に必要なのは、政策よりも個人の意識改革が必要なのかもしれない。と感じるこの頃です。

 

≪今週のテクニカル≫

 

先週指摘した通り、BTC/USDをはじめとした主要仮想通貨ペアは高値での利食い売りに押された。しかし、ICHIMOKUの遅行線は想定通り陽転、これにより予定通り、今回の上昇相場BTC/USD=$9360、BTC/JPY=117万円までが到達点になろう。日足では高値を付けた後のかぶせ陰線になっているため、強気にはなりにくいが、相場の修正として、戻り歩調はまだ続く確率が極めて高く、この押し目は目を瞑っても買いで対応すべき局面だ。

一方、USD/JPYはトランプコメント相場の様相。ファンダメンタルズは後講釈で、トランプ大統領のコメントをきっかけに相場が動くため、リスキーな相場展開といえる。先週はごり押し的な対中コメントを背景に反発したが、米中の関税戦争に勝者はないだけに、今週は下落トレンドに戻る可能性もある。このようなときには素早く売り買いを切り替えるしかない。

 

鈴木

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